主調はヘ長調、三部形式である。
A[a(1から8小節)+b(9から16小節)+移行(17から24小節)+a(25から32小節)]
B[c(33から40小節)+c1(41から49小節)]
※ダ・カーポアルフィーネによって楽節Aへ戻り終結を迎えるので三部構成。
主題は2度進行の非和声音が多く使われており、滑らかな旋律線である。9小節からニ短調へ転調する。9から10小節の左手の下行進行は次の2小節で右手で模倣されポリフォニックな動きとなっている。17小節から移行楽節を経て楽節aが再現される。
楽節BではAと異なり落ち着いた進行となる。変ロ長調に転調する。37から38小節ではヘ長調に部分転調していて、ここは2小節間でゼクエンツとなっている。このため39小節は変ロ長調の属和音ではなく、ヘ長調の主和音であり、和声解決された安定感がある。