主調はハ長調、三部形式である。
A[Ⅰ(a:1から8小節+a:9から16小節)+Ⅱ(b:17から24小節+a:25から32小節)+Ⅱ(b:33から40小節+a:41から48小節)]
B[ ||: c(49から56小節):|| + ||: d(57から72小節): ||]
A[Ⅰ(a:73から80小節+a:81から88小節)+||: Ⅱ(b:89から96小節+a:97から104小節)]
楽節Aは大変長くはあるが、新しく展開されることによってそうなるのではなく、構造として小楽節aが繰り返される、a+a+b+aとなっている。ここでは弾むようなリズム感が特徴的で高音域から躍動感を持って下降していく様が鬼火を表現しているのかもしれない。楽節Bではまず前半部でホ短調に転調、その後にイ短調に部分転調して改めてホ短調で終止する。この楽節ではAと比べて、より動きが少なく、長く歌わせるフレーズとなっている。