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山本 雅一 :組曲「ピアノのために」

Yamamoto, Masakazu:Suite "For Piano"

作品概要

作曲年:1998年 
楽器編成:ピアノ独奏曲 
ジャンル:組曲
総演奏時間:10分00秒

解説 (1)

執筆者 : 山本 雅一 (793文字)

更新日:2010年1月1日
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この組曲は3つの小品からなっているが、1曲目と2曲目のモチーフが3曲目の中で回想される様に、全体として一貫性を持っている。もちろん、それぞれ単体としても演奏可能である。

1.Prelude/2部構成であり、後半は前半の省略形と言える。内容はいくぶん断片的であるが「雨」のイメージが曲を一貫して支配している。それは恵みを与えてくれる雨であり、様々な生き物達に命を与えてくれることに感謝をする、といった敬虔さを込めるものである。第28回ピティナ・ピアノコンペティション新曲課題曲賞受賞作品。2004年度のE級課題曲として採用され、株式会社東音企画より2004年2月に出版された。

2.Dreaminess/2部構成であり、前半はワルツ風の伴奏に素朴なメロディーがAABAの構成の上に歌われていく。後半はやや不安げな楽想で2拍3連風のリズムやダイナミクスの急激な変化を伴いながらクライマックスへと向かう。頂点に達すると下降型の音型によってゆっくりと減衰を始め、最低音域で消え去りそうな音量に至る頃に冒頭の主題を模した鐘の音が鳴り、冒頭部分を断片的に回想しながら空虚な印象を漂わせて曲は幕を閉じる。

3.Silhouette/曲は付点リズムを中心とした半音階的な主題によるフガートで始まる。間もなく頂点を作るがすぐに収縮し、静かに推移していきMeno mossoで第2曲目(Dreaminess)の主題を回想しながら落ち着いた雰囲気を見せるが沈黙を破るようにAnimatoに突入する。ここでは冒頭の主題がカノン風に展開されたり、16分音符による技巧的な楽句と共に急速な盛り上がりを見せ第1曲目(Prelude)の主題が分厚い和音により高らかに2度歌い上げられる。徐々に沈静するが、低音からわき上がるような急速な分散和音と共に冒頭の主題がゆっくりと回想し分散和音が走り抜けるように上昇して幕切れとなる。

執筆者: 山本 雅一

楽章等 (3)

プレリュード

総演奏時間:2分30秒 

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ドリーミネス

総演奏時間:3分30秒 

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シルエット

総演奏時間:3分30秒 

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