ギロック :はじめてのギロック ガラスのくつ

Gillock, William:ACCENT ON SOLOS The Glass Slipper

作品概要

楽曲ID:60431
楽器編成:ピアノ独奏曲 
ジャンル:教育用作品
総演奏時間:1分00秒
著作権:保護期間中

ピティナ・ピアノステップ

23ステップ:基礎1 基礎2 基礎3

楽譜情報:7件

解説 (1)

解説 : 熊本 陵平 (622文字)

更新日:2025年3月4日
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 三部形式である。

A[a(1から8小節)+b(9から16小節)]

B[c(17から24小節)+c1(25から32小節)]

A1[a(33から40小節)+b1(41から44小節)]

コーダ(45から51小節)

 主調はハ長調。中間楽節c8小節間ヘ長調へ転調された後、cの展開としてト長調に転調する。33小節から主調へ戻る。

 テンポ指示は「In waltz time(=ワルツの時間で)とあるが、これは「ワルツのテンポで」という意味だろう。とすると、基本的に2小節が一つと捉える実質6拍子感覚で演奏されることを意図している。

 ハ長調ではあるものの、冒頭1小節は主和音Ⅰのセブンスコードから始まる。3小節目で再びⅡのセブンスコードが使用される。この1から4小節はゼクエンツとなっており、オシャレなセブンスコードの響きが際立つ楽節となっている。

 b楽節では下行進行が主体のa楽節と異なり、9から10小節では半音階、13小節からは順次進行で上行して全終止を迎える。

 中間楽節Bは「Dancing gaily(=楽しくダンス)との情景描写としての言葉が書かれているが、8分音符のスケールによる掬い上げるようなモティーフは、エレガントな印象を与える。

 33小節から主題に戻るが、b楽節は4小節の断片となり、コーダに向かう。コーダではB楽節の8分音符モティーフを展開して終結を迎える。不完全終止で終結することによって、柔らかさや余韻を感じさせるものとなっている。

執筆者: 熊本 陵平

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小栗 彩佳(入選)

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