作品概要
解説 (1)
解説 : 熊本 陵平
(407 文字)
更新日:2025年10月19日
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解説 : 熊本 陵平 (407 文字)
更新日:2025年10月19日
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主調はト短調。
A(1から12小節)+B(13から20小節)+A1(21から32小節)+C(33から48小節)+A2(49から62小節)
作品タイトルにおける「歌」とは主題の性質を表したものである。歌を象徴するように右手の無伴奏単旋律から始まり、5小節から遅れて開始される左手はただの伴奏ではなく旋律的要素を持っているため、ポリフォニックな印象を与える。
B楽節は突然Aマイナーコードとg音が反復されるリズミカルな動きが展開される。この特徴的なAマイナーコードとg音は主調ト短調から考えると、ドリアⅣ+6と捉えることができる。楽曲がこの和音から主和音に向かった終止形によって終結しているが、一種の変格終止と捉えられる。
33小節からはC楽節でロ短調に転調しており、全体的に低音域に偏っていて、左手のオクターブの響きも相まって重々しい雰囲気である。49小節からAに戻るが、C楽節の雰囲気を引きずって重ための表情となっている。
執筆者:
熊本 陵平
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