カバレフスキー : 6つの前奏曲とフーガ 川向こうから聞こえる夜の歌 Op.61-3 ホ短調
Kabalevsky, Dimitri : 6 Preludes and Fugues An Evening Song Beyond The River e-moll Op.61-3
作品概要
解説 (1)
解説 : 熊本 陵平
(532 文字)
更新日:2025年10月19日
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解説 : 熊本 陵平 (532 文字)
プレリュード
主題(1から8小節)+変奏(9から16小節)
フーガ
第一提示部(17から32小節)+嬉遊部(33から36小節)+第二提示部(37から43小節)+嬉遊部(44から47小節)+追迫部(48から63小節)+コーダ(64から71小節)
主調はホ短調である。タイトル通り、プレリュードとフーガの二部構成となっている。
プレリュードは左手の低音域から単旋律にて始まり、9小節からユニゾンとなり響きも厚くなる。
16小節から主音e音を低音域にオルゲルプンクトとして置いた状態からフーガの主題が提示される。この主題はプレリュードの主題でのモティーフによって構成されている。
フーガは3声部によって構成されている。応唱では属音のアウフタクトから始まるため変応主題として主唱とやや異なる出だしとなる。33小節から嬉遊部として展開し、やがて37小節からソプラノ声部で主唱が提示される。追迫部ではロ短調に転調し、ソプラノとバスとのストレッタを軸に展開されている。
55小節からロ短調の主音h音をオルゲルプンクトに置き、イ短調によって主題の反行モティーフのゼクエンツが展開され、半終止を迎える。
64小節からは半音階的に主調ホ短調に戻り、コーダとして再びプレリュードの主題が提示され終結する。
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