作品概要
解説 (1)
解説 : 西原 昌樹
(431 文字)
更新日:2024年6月16日
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解説 : 西原 昌樹 (431 文字)
更新日:2024年6月16日
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学習者向きの作品。難易度はブルグミュラー程度。作曲者のピアノスタジオに火曜日に集まる生徒たちのために(To the Tuesday Piano Group: Margaret Ball, Margaret Gregory, Sarah Jonas, Sylvia Keiser, Helen Mannix and Maria Luisa Muñoz)書かれた。オリジナルのト長調の主題は4分の3拍子、アンダンテ。メヌエット風で平明、簡素なもの。続く5つの変奏はいかにも古典派風に折り目正しく展開し、どっしりと終わる。モーツァルトにせよハイドンにせよ、本格的な古典派となると、音数の多少にかかわらず、学習者には形にしにくい独特の難しさがあるものだ。弾きやすく配慮され、古典の語法に無理なく親しめる本作は、古典派作品の取り組みへの良い入り口となろう。例えば発表会で一つの変奏を一人ずつの生徒に担当させるなど、レスナーに向けた種々の具体的な活用法の提案があるのも有益。
執筆者:
西原 昌樹
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【ミュッセ】古典派的主題と変奏
Neil A. Kjos Music Company
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