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ロシェロール :ニューオールリンズ・リメンバード

Rocherolle, Eugenie Ricau:New Orleans Remembered

作品概要

楽曲ID:5450
出版年:1988年 
初出版社:Kjos
楽器編成:ピアノ独奏曲 
ジャンル:種々の作品
総演奏時間:8分00秒

解説 (1)

解説 : 西原 昌樹 (813文字)

更新日:2024年4月14日
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出版譜の扉に「ニューオーリンズをこよなく愛したヴェーラ伯母(Marie Vivian Schlegel Carpenter)の思い出に」とある。曲集に一貫する温かみとノスタルジックなムードはこの献辞に決定づけられている。ロシェロール自身、ニューオーリンズの生まれ育ちで、ジャズ発祥のこの地への思い入れは伯母君と同じほどに深い。各曲のスタイル(ブルース、バラード、スイング、ゴスペル、ラグタイム、スピリチュアル)の明瞭な打ち出しが見事。クラシックから離れジャズの曲調で全編をまとめたオリジナルのアルバムとしてはこれが第一作となる。それだけに細部にまで配慮された端整な仕上がりで、幅広い層の取り組みを想定し難度をチェルニー30番程度に抑えてあるのも好感が持てる(左手の跳躍の難しいラグタイムのみ例外)。本当によく書けた曲で、特段ジャズの心得などなくとも、譜面通りに素直に弾けばそれらしく聞こえる。気軽に楽しみたい。

第1曲 マディ・リバー・ブルース Muddy River Blues | Nice and easy, 4/4, G major

第2曲 プロムナード Promenade | Smoothly and with feeling, 4/4, A major

第3曲 ジュビリー Jubilee! | Spirited, 4/4, F major

第4曲 イージー・リヴィン Easy Livin’| Leisurely, 4/4, F major

第5曲 ロイヤル・ストリート・ラグ Royal Street Rag | Lively, 4/4, C major

第6曲 デイズ・エンド Day’s End | Warmly, 4/4, G major

執筆者: 西原 昌樹

楽章等 (6)

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