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グルリット, コルネリウス :20のやさしい小品集 9.要求 Op.155-9

Gurlitt, Cornelius:20 leichte liebliche Klavierstucke 9.Die Erforderung Op.155-9

作品概要

楽曲ID:49947
楽器編成:ピアノ独奏曲 
ジャンル:曲集・小品集
著作権:パブリック・ドメイン

解説 (1)

解説 : 熊本 陵平 (382文字)

更新日:2025年5月30日
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主調はヘ長調、三部形式である。

A(1から8小節)+B(9から16小節)+A1(17から24小節)+B(25から32小節)+A1(33から40小節)

基本構成は三部形式ABAであるが、BA部分が反復されたようなものであるとして三部形式とした。例えば、それはソナタ形式で言うところの展開部から再現部にかけてであり、しばしばその2つの大楽節が1つのリピート記号で繰り返される事例があることを考えると理解しやすいだろう。

付点8分音符、16分音符、8分音符から構成されるV字音形から跳躍下行して4分音符に至る特徴的なモティーフ。冒頭主題では8小節間そのモティーフが和声カデンツに沿って様々に展開されている。楽節Bでは左右逆で左手に旋律があり、モティーフは反行形、そして平行調ニ短調で演奏される。17小節から主題が変奏される。後半はこうした楽節BとA変奏が繰り返されて終結する。

執筆者: 熊本 陵平
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