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グルリット, コルネリウス :20のやさしい小品集 7.聖歌 Op.155-7

Gurlitt, Cornelius:20 leichte liebliche Klavierstucke 7.Hymme Op.155-7

作品概要

楽曲ID:49945
楽器編成:ピアノ独奏曲 
ジャンル:曲集・小品集
著作権:パブリック・ドメイン

解説 (1)

解説 : 熊本 陵平 (369文字)

更新日:2025年5月30日
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ト長調、二部形式である。

A[a(1から8小節)+a1(9から16小節)]

B[b(17から23小節)+b(24から31小節)]

聖歌をイメージさせる、同音反復が多い、とてもシンプルな旋律から開始される。こうした同音反復はリズム的要素というより、声楽的要素をピアノで表現した時に多く見られる手法であるから、聖歌らしくノンヴィブラートで歌うことのイメージしながら演奏したい。楽節Bではそれまで静かだった雰囲気から一変してフォルテで演奏される。17から18小節、24から25小節では2つの和音に個々フォルテの記号が付いていることはただ大きく弾くことだけでなく、やや強調させた意味合いもあるのではないかと考える。この楽節では二部構成となっていて、前半4小節で力強くハ長調に部分転調、後半はピアノで主調ト長調に戻る。この楽節bが反復されて終結を迎える。

執筆者: 熊本 陵平
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