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グルリット, コルネリウス :20のやさしい小品集 3.気みじか Op.155-3

Gurlitt, Cornelius:20 leichte liebliche Klavierstucke 3.Ungeduld Op.155-3

作品概要

楽曲ID:49941
楽器編成:ピアノ独奏曲 
ジャンル:曲集・小品集
著作権:パブリック・ドメイン

解説 (1)

解説 : 熊本 陵平 (336文字)

更新日:2025年5月30日
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ニ短調、二部形式である。

A[a(1から8小節)+a1(9から16小節)]

B[b(17から24小節)+a1(25から32小節)]

B[b(33から40小節)+a1(41から48小節)]

大楽節は3つに構成されているが、楽節Bが繰り返されるため、実質2つの楽節であり、A+Bで二部形式と捉える。

主題は二部構成で、4小節間の流れるような特徴のモティーフと、左手のスタッカートによって上行する分散和音線が特徴の幾分ゴツゴツした雰囲気のモティーフで構成されている。楽節bはユニゾンのニュアンスが多く、完全8度音程の響きからやや硬めの表情が感じられる。

全体を通して1つのモティーフが展開しているわけではなく、短い時間でこうした移り変わりがあることが作品タイトル関連性があるのかもしれない。

執筆者: 熊本 陵平
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