グルリット, コルネリウス : こども音楽会 北欧の歌 Op.210-33
Gurlitt, Cornelius : Der erste Vortrag Klange aus dem Norden Op.210-33
作品概要
解説 (1)
解説 : 熊本 陵平
(325 文字)
更新日:2025年5月30日
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解説 : 熊本 陵平 (325 文字)
更新日:2025年5月30日
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主調はホ短調。序奏・コーダ付きの二部形式である。
序奏(1から6小節)
主題部[a (7から14小節)+b(15から26小節)]
コーダ(27から30小節)
序奏とコーダは16分音符の反復的な動機で構成されているが、その音価の短さから得られる忙しそうなイメージとは裏腹に穏やかな語り口のような旋律線であり、それはまるで昔話の始まりと終わりのような印象を思わせる。
楽節bでは平行調ト長調に転調するが、18小節で導音fisが上に進行せず下行するところがいかにも民族的要素を感じさせる。主題部での楽節の長さは8小節が軸となっているが、この楽節bはト長調に転調しているため楽節の8小節目で一旦ト長調として終止して、後延長された4小節で主調ホ短調で改めて終止している。
執筆者:
熊本 陵平
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