グルリット, コルネリウス :こども音楽会 農夫の踊り Op.210-30
Gurlitt, Cornelius:Der erste Vortrag Bauerntanz Op.210-30
解説 : 熊本 陵平 (436文字)
A[a(1から8小節)+a1(9から16小節)]
B[b(17から20小節)+b1(21から24小節)+c(25から28小節)+b1(29から32小節)]
32小節でダ・カーポアルフィーネの指示があり、冒頭に戻り16小節のフィーネで終結を迎えるため三部形式である。楽節Bは楽節Aと同様に8小節単位の楽節と捉えて、b(17から24小節)+c(25から32小節)というように二部構成で捉えることもできるが、29小節からは主題bが再現されているため、あえて楽節Aとは異なる4小節単位で構成を捉えた。
主調はイ長調。中間楽節は下属調であるニ長調へ転調する。全体を通して明るく弾むような楽しい雰囲気の作品である、中間楽節Bではダブルフォルテによる力強い和音の響きがあり、活気に満ちた農夫の踊りの光景が想像される。
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