ハ長調、三部形式である。
A[a(1から8小節)+a(9から16小節)]
B[b(17から24小節)+b(25から32小節)+移行(33から34小節)]
A1[a(35から42小節)]
楽節A1で、A主題が再現されるが、8小節のみであり、反復は省略されている。
いかにも即興的に左手のモティーフから始まり、右手の上声がこれを追走している。こうした左右のズレは多声的意味合いを持つので、左右のバランスに気をつけたい。楽節Bでは属調ト長調に転調する。反復的で移ろいやすい性質を持つ楽節で、こういうところも作品タイトルを連想させるものとなっている。