グルリット, コルネリウス :こども音楽会 ゆかいなさすらい人 Op.210-13
Gurlitt, Cornelius:Der erste Vortrag Frohlicher Wandersmann Op.210-13
解説 : 熊本 陵平 (515文字)
ハ長調、複合二部形式である。
A[a(1から4小節)+a(5から8小節)+b(9から12小節)+a(13から16小節)+b(17から20小節)+a(21から24小節)
B[c(25から28小節)+c1(29から32小節)+a1(33から36小節)]
楽曲の大きな特徴として、小さな4小節単位の楽節によって構成されていることで、特に小楽節aは5回も繰り返されている。楽節Aの構成を8小節単位で捉えてみると、a(1から8小節)+b(9から16小節)+b(17から24小節)と考えることもできるが、4小節単位でのフレーズ感が強く、これはこうした短い反復を繰り返す、いわば練習曲としての意味合いがあるのだろうと考えてあえて小楽節は4小節単位での区切りとした。
楽節aは右手、楽節bは左手の練習である。それに対して後半部のB楽節においては右手の主旋律に対して左手の動きも八分音符で順次進行の上下行が表されており、両手共に意識を持って演奏しなければいけない構造となっている。
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