グルリット, コルネリウス :こども音楽会 元気で出発 Op.210-11
Gurlitt, Cornelius:Der erste Vortrag Frisch gewagt Op.210-11
解説 : 熊本 陵平 (412文字)
ト長調、複合二部形式である。
A[a(1から8小節)+b(9から16小節)+a(17から24小節)]
B[c(25から32小節)+c1(33から40小節)+a(41から48小節)]
楽節aでは右手で4小節間単旋律が開始され、続く5小節から左手で旋律が模倣される。1小節目にフォルテでマルカートという指示があることから4小節を跨ぐ長いスラーのレガートを表現しつつ打鍵の発音はクリアにしたい。
楽節bの大きな特徴は9から3小節間の3度音程による並行進行。両手で狭い重音を演奏する時、左右の音がズレやすいので注意が必要。
後半楽節Bでは小楽節cは旋律と伴奏というホモフォニーで形成されており、これは楽節Aでの左右に旋律線があるポリフォニーでの構成とは対照的である。
ドレミ楽譜:こどものための発表会ピアノ全集 GRADE3 34. げんきで出発(グルリット)
11.元気で出発
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