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グルリット, コルネリウス :こども音楽会 楽しい仲間(楽しい集い) Op.210-3

Gurlitt, Cornelius:Der erste Vortrag Lustige Gesellschaft Op.210-3

作品概要

楽曲ID:48781
楽器編成:ピアノ独奏曲 
ジャンル:曲集・小品集
著作権:パブリック・ドメイン

解説 (1)

解説 : 熊本 陵平 (308文字)

更新日:2025年5月30日
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ハ長調、三部形式である。

a(1から4小節)+b(5から8小節)+a(9から12小節)

強弱記号はフォルテから開始されるが、和声的観点ではバス(左手)開始音は和声音第3音(ミ)で、第一転回であり、不安定な響きである。これを根音ではなく第3音としたのはそうした不安定さを利用して前へ進ませる活発な表現へとしたかったからだと考える。

 手のポジションを動かさずに演奏できる楽曲であるが、特に中間楽節bでの5の指から始まる16分音符の音形は指のコントロールが難しい。一方で楽節aでは冒頭16分音符のスケールのような箇所は転びやすい。どちらも345の指のコントロールが大切だが、音形が異なるため、その特徴に合わせた練習を考えたい。

執筆者: 熊本 陵平