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グルリット, コルネリウス :こども音楽会 朝のあいさつ Op.210-1

Gurlitt, Cornelius:Der erste Vortrag Morgengruss Op.210-1

作品概要

楽曲ID:48779
楽器編成:ピアノ独奏曲 
ジャンル:曲集・小品集
著作権:パブリック・ドメイン

解説 (1)

解説 : 熊本 陵平 (406文字)

更新日:2025年5月30日
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一部形式である。

a (1から8小節)+a1 (9から16小節)

左右ともに高音部譜表(ト音記号)であり、楽器の特性としてあまり重くない表情が見込まれる。主題の旋律は和声音が支配的であり、非和声音は8小節間にあって6小節目にしか存在しない。(※6小節目は経過音としてd音が使われる。)前半3小節間は主和音Ⅰの構成音e→g→cが全音符によって大胆に配置される。また左手はアルベルティバスで和声の響きを表現しており、また導入期の子供のための作品らしく開始のポジションは終結まで同じである。主音が保続音となっており、例えば5から6小節では和声としては主音上に属和音が展開されている。大きな和声変化はないが、このような細かな変化を感じて表現したい。

執筆者: 熊本 陵平

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