ギロック : バロック・スタイルによる小組曲 吟遊詩人の歌
Gillock, William : Little Suite in Baroque Style Song of the Troubador
作品概要
解説 (1)
解説 : 熊本 陵平
(287 文字)
更新日:2025年3月4日
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解説 : 熊本 陵平 (287 文字)
更新日:2025年3月4日
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二部形式である。
A[1から8小節]
B[b(9から16小節)+b1(17から24小節)]
調性はト短調。A楽節における2小節、6小節の左手は、ファ♯ではなくファとなっているが、これは部分的に教会旋法であるエオリアが使われている。こうした教会旋法の部分的活用はバロック時代の作品で多く見られており、代表的なものではバッハのインヴェンションにおいてもそうした運用が見られる。
B楽節においてはゼクエンツが主体となっている。8分音符の順次進行による反復進行はA楽節に比べてより流麗な動きとなっている。b1楽節では左手の方へ旋律が移っている。それがA楽節の結尾によって終結を迎える。
執筆者:
熊本 陵平
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ギロック ピアノピース・コレクション 1 GILLOCK
(株)全音楽譜出版社
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ギロック ピアノピース・コレクション1
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