ショパン :ポロネーズ(16曲) 第4番 Op.40 ハ短調
Chopin, Frederic:16 Polonaises Polonaise No.4 c-moll Op.40
解説 : 塚田 花恵 (253文字)
Op.40-1とは対照的に、陰鬱で重々しい性格の作品である。ポロネーズ特有のリズムは、かすかに起源の舞曲を思い起こさせるように、断片化されて用いられている。アルトゥール・ルービンシュタインは、この作品を、ポーランドの没落を描いたものだと解釈したという。極めて豊かな和声の変化、そして複数の旋律の対位法的な使用によって、壮麗な効果が作り出されている。
曲の構造はA(1-71小節)-B(72-116小節)-A’(117-133小節)の三部形式。最後のA’部分では、短縮されたA部分が劇的な雰囲気で繰り返される。
2つのポロネーズ (第3・4番) 第4番 ハ短調