キム, ジノ :刈入れの時
Kim, Jin Ho:*in preparation*
総説 : リャン, ソンファ(梁成花) (253文字)
原曲(農場の乙女)は、1948年に作曲された。柔らかなタッチでありながらも楽しいこの曲は、1974年の万寿台芸術団の日本公演の際男声重唱で歌われ、在日同胞、学生の間で好評を博した。この曲を手がけた作曲家ファン・ハックンは、アカペラコーラス曲〈ボッソンボの舟歌〉などの代表作があるが、朝鮮戦争中惜しくも26歳という若さで夭折した。揺れ動く穂波の中で、豊作の喜びにあふれ刈り入れに汗を流す少女の姿が、まばゆい秋の陽光にきらきらと照らされている。そんな情景を浮かび上がらせる優雅な旋律が、稲穂の香りを運んでくる。
刈入れの時
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