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ギロック :フラメンコ

Gillock, William:Flamenco

作品概要

楽器編成:ピアノ独奏曲 
ジャンル:★ 種々の作品 ★

解説 (1)

演奏のヒント : 大井 和郎 (789文字)

更新日:2018年3月12日
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指導者の皆様へ。このフラメンコというタイトル自体、どのような意味を持つのか知らないお子様達が多くいます。語源は大変大切です。フラメンコとはどのような音楽であるか説明してあげても良いのですが、手っ取り早いのは実際に見せてあげることです。Youtubeなど、動画のサイトにアクセスし、本場のフラメンコを見せてあげましょう。これが最大の助けになります。  その上で、リズミカルであること、ギターが使われること、感情的になること、などフラメンコの要素を曲に取り入れなければなりません。  曲はABA形式で、A 1-23 B 24-38 A 39-62 になります。いずれのAセクション ではセクションの最後に向けてテンションを高めていきます。最初のAは17小節目に向かって、次のAは55小節目に向かいます。テンポは前向きに、アチェルランド気味でよいと思います。この2つのAセクションは割と上手に弾かれることもあるのですが、問題はBセクションにあります。  技術的問題では無く、音楽的理解の問題になります。このBセクションをどのように演奏するかで演奏の評価が分かれると言っても過言ではありません。Bセクションはまず非常に即興的でなければなりません。それは歌であり、歌手がきままに、勝手に、自由に歌い、ギターがそのタイミングを見計らって和音(アルペジオ)を弾くといった状況を再現させます。  コツとして: 1 テンポを大きく崩すこと とにかくメトロノームから遠ざかるほどこのBセクションは良い演奏になる部分とお考え下さい。 2 ペダルを使うこと このセクションをドライにしてはいけません。あまり濁りを気にせずに即興的にペダルを用います。 3 エスプレッシーボでたっぷりと歌い上げること。 とにかくこのセクションを機械的に弾いてはいけません。リズムも小節線も無しと思っても構わないと思います。

執筆者: 大井 和郎
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その他特記事項
全音楽譜出版社『ギロック ピアノピース・コレクション1』