三部形式である。
A[a(1から8小節)]※リピートあり
B[b(9から16小節)+b1(17から24小節)]
A1[a1(25から31小節)+a2(32から46小節)]
調性はハ長調。タイトルの通り、右手を1オクターヴ上で演奏するとオルゴールのようなニュアンスが得られる。左手の伴奏部を見ると、属音が保続音となっており、このことにより、よりフレージングにおける横へ向かう流れが強調されている。
A楽節の滑らかなニュアンスに対して、B楽節では3度の重音をスタッカートで演奏する旋律線となっており、より休符も多く発生することからリズミカルな表情へと変化してきている。25小節から主題が再現されるが、8分音符の三連符を含んでやや変形している。この三連符はトリルではないので演奏上では音価に注意して演奏したい。