作品概要
解説 (1)
解説 : 熊本 陵平
(253 文字)
更新日:2025年3月4日
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解説 : 熊本 陵平 (253 文字)
更新日:2025年3月4日
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一部形式である。
a (1から8小節)+a1(9から16小節)
調性はト短調。冒頭8小節は左右ヘ音記号の低音域から始まる。主題のモティーフは、前半部は前打音を伴った四分音符b音のアクセントから3つの四分音符g音をスタッカートによって演奏され、左手では主音と属音とで空虚5度を形成する四分音符が伴奏される。後半部では八分音符の上下行の音形が2回反復される。
主題全体のイメージとしては暗く不気味であるし、空虚5度の響きから力強くも感じる。それが9小節から1オクターヴ上で演奏されることによって、より明確となる。
執筆者:
熊本 陵平