一部形式である。
A[a(1から8小節)+b(9から16小節)]
A1[a(17から24小節)+b1(25から28小節)]
コーダ(29から38小節)
タイトルの霧を表すと思われる指示、「弱音ペダルを曲中ずっと踏み続ける」(=soft pedal throughout)そして「できるだけ柔らかく」(=As softly as possible)が冒頭に見られる。
主題は全音音階によって構成される。主題の前半4小節はクラスターのようで、和声機能を持たない。しかし次の小節になると全音音階を作ることで、冒頭のクラスターが全音音階を使ったものだと種明かしをしている。
調性よりも、ドビュッシーの作品で見られるような明暗や色彩感覚のニュアンスが感じられる作品。