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ラヴィーナ :小ボレロ Op.62 イ短調

Ravina, Jean Henri:Petit Boléro a-moll Op.62

作品概要

初出版社:Leduc
楽器編成:ピアノ独奏曲 
ジャンル:ボレロ
総演奏時間:4分00秒

解説 (1)

総説 : 上田 泰史  (626文字)

更新日:2018年3月12日
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初版 : Paris, Heugel et Cie, 1865 献呈 : À Mlle Thérèse DITTE  『かわいいエチュード集』作品60と同年に出版されたラヴィーナのヒット作。パリの他、ロンドン、マインツ、モスクワでも出版され、20世紀初頭までに室内オーケストラ版や、ベルリオーズの弟子Th. リッテールThéodore RITTER(1840~1886)が編曲したヴァイオリンとピアノ版も作られた。19世紀の後半、ボレロはワルツやポルカと並んで大変人気の舞曲ジャンルだった。特に、フランスでのスペインに対する憧憬から、ボレロは南国的な異国趣味の象徴でもあった。スペインとの国境に近いボルドーの町に生まれたラヴィーナがスペイン舞踊のボレロでセンスを発揮するのは偶然ではないだろう。  タンブリンのリズムを思わせる9小節の前奏に続き力強い旋律が登場する。前奏の「ウナ・コルダ」に対し主題は「トレ・コルデ」なので、音色の明るさをここでしっかりと切り替える。同主調の爽やかな中間部でも、第42, 51, 60, 68小節目でも同様の切り替えがあるので、陰影をはっきりつける。実際、こうした南欧風のくっきりとした陰影はとてもラヴィーナらしい手法である。 ※この解説は2015年に出版されたアンリ・ラヴィーナ『ラヴィーナ・ピアノ曲集』(カワイ出版, 上田泰史校訂)の解説に基づいています。 楽譜情報 カワイ出版ONLINE『ラヴィーナ・ピアノ曲集』

執筆者: 上田 泰史 

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