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ショパン :3つのポロネーズ (第8-10番) Op.71 CT157-159

Chopin, Frederic:3 polonaises (d;B;f;) Op.71 CT157-159

作品概要

作曲年:1827年 
出版年:1855年 
初出版社:Berlin
献呈先:Op.71-1: Conte Michal Skarbek
楽器編成:ピアノ独奏曲 
ジャンル:ポロネーズ
総演奏時間:25分30秒

解説 (1)

執筆者 : 塚田 花恵 (1479文字)

更新日:2010年4月1日
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【作曲】Op.71-1は1824-25年(17、27、28年と諸説あり)、Op.71-2は1828年、Op.71-3は1828-29年

【出版】1855年にパリ(出版社:Jos. Meissonnier)とベルリン(出版社:A. M. Schlesinger)で出版。Op.71-2のみ、1853年頃にウクライナのジトミル(出版社:Chzaszcz)で出版

この3つのポロネーズは、作曲家の死後に、親友であったユリアン・フォンタナによって出版されたものである。特にOp.71-1と2は、ワルシャワ時代に書かれた初期のポロネーズの傑作とされている。

◆Op.71-1 d-moll (WN11)

ショパンは1822年に、一流のピアニストとして知られていたヴィルヘルム・ヴァツワフ・ヴュルフェルにピアノのレッスンを受けている。そして、彼のもとでフンメルなどのヴィルトゥオーソ作品を学び、その語法を吸収した。このポロネーズは、以前に書かれた嬰ト短調ポロネーズと同様、華麗で高度なテクニックを要求する作品である。また、堂々とした雰囲気を作り出すユニゾンのパッセージや、推進力を増加させるようなフレーズの重ね方など、円熟期のポロネーズの英雄的な性格を感じさせる要素も見られる。

複合三部形式。全体は大きくA(1-37小節)-B(38-83小節)-A(1-37小節)という区分になっており、その各部分が三部分から成っている。調性は、A部分がd-moll, A-dur, d-moll、B部分がD-durになっている。

◆Op.71-2 B-dur (WN15)

ショパンは1826年の秋にワルシャワ音楽院に入学する。ショパンはそれ以前から、音楽院の校長であったエルスネルに作曲の個人指導を受けていたが、「音楽理論、和声学および作曲法」の学科に入学して、彼のもとで本格的な作曲の勉強を開始したのである。そこでショパンは、持ち前の美しい旋律や和音、そしてヴィルトゥオーソ的な華々しい演奏効果などの音楽要素を、論理性をもって構造化することを学習した。この作品では、装飾が単なる名人芸のためではなく、前進する力を生み出すために用いられている。堂々とした雰囲気と、拡大された形式は、後の円熟期のポロネーズを予感させるものである。

複合三部形式。全体は大きくA(1-51小節)-B(52-103小節)-A(1-51小節)に区分でき、各部分がさらに三部分に分かれる。調性は、A部分がB-dur、c-moll、B-dur、B部分がg-mollである。

◆Op.71-3 f-moll (WN12)

ショパンは1829年の夏を、当時プロイセン領となっていたアントニンで過ごしている。その地方の大貴族であったアントニ・ラジヴィウ公爵の招きで、離宮に滞在したのである。公爵はすぐれた音楽家でもあり、ショパンは公爵のためにチェロとピアノのための作品(Op.3)を書いている。令嬢のエリザは、このへ短調ポロネーズを大変気に入り、この曲を弾くように1日に何度もショパンに懇願したというエピソードが残っている。

構造は複合三部形式。全体はA(1-72小節)-B(73-98小節)-A(1-72小節)に分かれ、各部分はさらに三部に区分できる。Aの部分はf-moll、As-dur、f-moll、Bの部分はAs-durになっている。(*小節数はエキエル版に基づく。)

なお、フォンタナが出版したものは初期の自筆譜に基づくバージョンである。エキエル版やヘンレ版には、ショパンの清書譜に基づく版と、フォンタナ版の両方が含まれている。

執筆者: 塚田 花恵

楽章等 (3)

第8番 Op.71-1 CT157

調:ニ短調  総演奏時間:6分00秒 

解説(0)

楽譜(0)

第9番 Op.71-2 CT158

調:変ロ長調  総演奏時間:9分30秒 

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楽譜(0)

第10番 Op.71-3 CT159

調:ヘ短調  総演奏時間:10分00秒 

解説(0)

楽譜(0)

その他特記事項
ポロネーズ番号はパデレフスキ版による。