バッハ :パルティータ 第5番 パスピエ BWV 829

Bach, Johann Sebastian:6 Partiten Nr.5 Passepied

作品概要

楽曲ID:39182
楽器編成:ピアノ独奏曲 
ジャンル:組曲
総演奏時間:0分50秒
著作権:パブリック・ドメイン

ピティナ・ピアノステップ

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楽譜情報:12件
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解説 (1)

演奏のヒント : 大井 和郎 (418文字)

更新日:2024年2月19日
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パスピエという言葉自体が、「軽い足取り」という意味なので、重たさは禁物です。テンポは適度に速く、軽く設定して下さい。軽さを出すには、アーティキュレーションで工夫が出来ます。

ここに出てくる8分音符は基本的にはスタッカートにして下さい。基本的というのは、12小節目1拍目の様に、付点4分音符も兼ねている場合、あるいは、12小節目3拍目の様にタイになっている場合は例外です。

7小節目の2拍目の様に、ソプラノが16分音符で、これはレガートで3拍目のDまで繋ぎますが、2拍目のアルトは8分音符ですので、こちらはスタッカートにします。難しいですが、かなりゆっくりのテンポで練習をすると上手くいきます。

また、20小節目1拍目のアルトの様に、フレーズの終わりの音の場合、通常通り8分音符分伸ばす事で、フレーズの終わりという感じが出せますし、左手はスタッカートで、ソプラノはレガートで弾くことで、3声の声部の独立が聴き取れ、ポリフォニーの秩序を守れます。

執筆者: 大井 和郎