バッハ :パルティータ 第4番 クーラント BWV 828

Bach, Johann Sebastian:6 Partiten Nr.4 Courante

作品概要

楽曲ID:39172
楽器編成:ピアノ独奏曲 
ジャンル:クーラント
総演奏時間:3分40秒
著作権:パブリック・ドメイン

ピティナ・ピアノステップ

23ステップ:展開1 展開2 展開3

楽譜情報:11件
  • クリックして画像を開く
  • tab

解説 (1)

演奏のヒント : 大井 和郎 (459文字)

更新日:2024年2月19日
[開く]

このクーラントの音源を聴くと、実に様々なテンポで演奏されている事に驚かされます。このクーラントの拍子記号は3/2拍子ですので、これはフランススタイルのクーラントであることがわかります。フランススタイルのクーラントの場合、テンポは決して速くなく、慌てた感じを出さない様にします。

仮に4分音符が84位のテンポで設定するとかなり落ち着いた感じがでます。しかし4分音符が140位に設定すると相当速さを感じますね。ネット上に流れている動画はこれくらいの差があります。最終的なテンポの設定は奏者に委ねられるのですが、筆者個人的な意見を述べさせて頂ければ、4分音符=84位のテンポの方が、しっくりきます。

フランススタイルのクーラントの場合、イタリアのコレンテとは異なり、知性や教養を出す踊りであって、決して速い動作を必要としませんでした。ですからゆっくり弾きます。

仮に、速いテンポを選んだ場合、11小節目2~3拍間の右手の様に、上行していく音形を速いテンポで弾いたとき、どうしてもある種の「焦り」を感じてしまうからです。ご参考まで。

執筆者: 大井 和郎