バッハ :パルティータ 第2番 クーラント BWV 826

Bach, Johann Sebastian:6 Partiten Nr.2 Courante

作品概要

楽曲ID:39159
楽器編成:ピアノ独奏曲 
ジャンル:クーラント
総演奏時間:1分50秒
著作権:パブリック・ドメイン

ピティナ・ピアノステップ

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楽譜情報:11件
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解説 (1)

演奏のヒント : 大井 和郎 (869文字)

更新日:2023年4月16日
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フランスタイプの遅いクーラントです。声部数は場所によって変化しますが、基本的には4声体と考えて良いと思います。このように、多くの声部が入り乱れる曲は、声部の独立に対してもっとも気を遣うべきというのが演奏のヒントになります。

その前に主題を知っておきましょう。主題は1小節目ソプラノから始まり次の小節の右手全音符のGまでとします。副主題は3小節目ソプラノ1拍目Asから始まり、4小節目のHまでとしておいてください(勿論3拍目のDまででもかまいません)。

1小節目、主題を出します。3拍目右手にアルトが入ってきますが、できる限りppにして、声部の独立を目指します。2小節目、テノールに主題が来ますのでこれを出すようにします。この小節では声部は3声になっていますので、アルトは引き続きppで弾きます。

4小節目副主題がソプラノに出ますのでこれを出すようにします。2拍目からはアルトが入ってきますのでこれもppで演奏し、声部を独立させます。左手も同時に、バスを出し、テノールを控えめに弾きます。

6小節目、主題の変形ですのでソプラノを出します。この小節は声部の独立に関して特に心配は要りません。

7小節目、同じくソプラノを出しますが、この小節は2拍目からアルトが入ってきますのでこれを極力控えます。

8小節目、バスに主題が来ますのでバスを出します。上声部2声は引き続きソプラノをきらびやかに、アルトをおとなしめに弾きます。

9小節目、テンションの上がる小節です。ソプラノを出します。

10小節目、ソプラノとバスを出します。テノールとアルトは控えめに。

11小節目、ソプラノを出します。12小節目、ソプラノの1拍目表拍の伸びているGがアルトによって消されないようにアルトを絞ります。

声部の独立は多くの技がありますが、1つのコツとしては、長く伸びている音を聴き続けることにあります。耳で伸びている音を最後まで聴き続けることの出来る音量と、多声部の音量(バランス)をコントロールしてみて下さい。

これらの例を参考にして、後半も声部の独立、主題を出すこと、を目指して下さい。

執筆者: 大井 和郎