バッハ :パルティータ 第1番 ジーグ BWV 825

Bach, Johann Sebastian:6 Partiten Nr.1 Gigue

作品概要

楽曲ID:39156
楽器編成:ピアノ独奏曲 
ジャンル:ジーグ
総演奏時間:2分30秒
著作権:パブリック・ドメイン

ピティナ・ピアノステップ

23ステップ:発展5 展開1 展開2

楽譜情報:14件
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解説 (1)

演奏のヒント : 大井 和郎 (478文字)

更新日:2023年4月16日
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大変技巧的なジーグで、間違った音を弾きやすい多くの跳躍があります。完全に左手の跳躍が音の位置を覚えるまでは、最初からスタッカートにせずにある程度テヌートで練習した方が良いと思います。指はその場所に居る時間が長ければ長いほど場所を覚えやすく、短ければ短いほど場所を覚えてくれません。ですから最初はテヌート気味に長めに音を弾いて練習すると良いでしょう。

さて、このジーグ、多くの弾かれ方があり、人それぞれです。テンポが遅い人速い人、スタッカートが短い人長い人、それによって雰囲気ががらりと変わります。個人的な好みになってしまうのですが、筆者はこのジーグは、速ければ速いほど、また、ドライであればあるほど良いと思っています。滑らかに横に流れるものでは無く、マルカートでドライに、短いスタッカートで鋭く弾くことで魅力が出てくると思っております。

ペダルを多用したり、テンポがあまりにも遅かったり、アーティキュレーションが重々しかったりする演奏は好みではありませんが、最終的には奏者の判断に委ねます。

ムードは楽しく、軽快に、そして音楽を止めること無く淡々と進んで下さい。

執筆者: 大井 和郎