バッハ :アンナ・マクダレーナ・バッハの音楽帳 第2巻 メヌエット BWV Anh.114 ト長調

Bach, Johann Sebastian:Das zweiten Notenbuch für Anna Magdalena Bach Menuett G-Dur BWV Anh.114

作品概要

楽曲ID:22592
楽器編成:ピアノ独奏曲 
ジャンル:メヌエット
総演奏時間:1分30秒
著作権:パブリック・ドメイン
※特記事項:近年の研究ではクリスティアン・ペツォールト(Christian Petzold, 1677-1733)作曲と結論づけられている

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解説 (1)

演奏のヒント : 大井 和郎 (596文字)

更新日:2024年4月21日
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G-durの上品な部分が抽出されているメヌエットです。音数が極めて少ないので、それだけ演奏も難しくなります。お子様などに演奏させる場合、無理なく流暢にトリルが入れられるだけの筋肉があることを前提としてください。

前半は2つに分かれます。1~8小節間と、9~12小節間です。この2つを見比べたとき、明らかに異なるのは右手ではなく左手です。9~12小節間の左手は、1~8小節間の左手に比べ、動きが激しくなります。

そこで、一例ではありますが、1~8小節間を、さながら、弦楽器が滑らかに演奏することをイメージして、レガートに弾くようにします。左手もチェロなどが演奏しているように、切れ目なく、レガートで弾きます。

9~12小節間は、今度は少しリズミカルに行きたいので、9~12小節間の左手に書かれている、2分音符以外の音符(4分音符と8分音符)を短く切ってしまいます。そうすることで、1~8小節間とコントラストが付けられます。

17~24小節間はD-durに転調して、このメヌエットでは、最もテンションの上がるところです。リズミカルに、少し大きな音で演奏します。

そして、25~32小節間、再び大人しいG-durに戻るようにします。

これらの奏法は一例にしか過ぎませんが、最も悪い演奏法としては、最初から最後まで平坦に演奏することです。このメヌエットを演奏するときは、セクション毎に雰囲気を変えてみてください。

執筆者: 大井 和郎

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