これは多くの考え方が出来るエールで、2本のトランペットの為 と標題にありますので、その通り、それを描写するような演奏法でも良いと思いますし、そうでなくても構わないと思います。

根本的なアイデアが楽天的ですので、楽しさを表現するために、アーティキュレーションを工夫すると良いでしょう。シークエンスや各調での音質や音量の変化も必要です。

しかしかりにこのエールで、トランペットのような音を描写するには、ラインをあまりシェープしないこと(形取らないこと)がむしろ良いと思います。例えば、フレーズの最後を消えるように弾いたり、ピッチによって微妙な音量の変化を付けたりせず、むしろ、固めな音質で平坦に淡々と弾いた方が、よりトランペットに近い演奏になるはずです。その際、旋律の部分とその他の部分の音質はハッキリと区別を付けた方がよく、メロディーは華やかにハッキリと、その他の部分はやわらかく、pで弾いてみて下さい。

6小節目3拍目より、もう一本のトランペットが出る部分で、ここは伴奏系ではありませんので注意して下さい。